インフルエンザの検査&お薬について💊

今年は、全国的に例年より早くインフルエンザが流行し、中部地区の保育園、小中学校も次々と閉鎖になりました。一時よりインフルエンザの患者さんは少なくなりましたが、まだまだみられます。今年はインフルエンザのA型が2種類(H1とH3亜型)が流行しているため2回かかる人もあります。また、2月になるとB型が流行することもあります。

インフルエンザの検査は、鼻から細長い棒を入れて検体を採取し、迅速キットを用い10~15分で検査結果が出ます。

熱が出てインフルエンザかも?と思ったら、8時間から12時間経ってから受診してください。早いタイミングで検査をするとウィルス量が増えておらず、インフルエンザにかかっていても「偽陰性」と出ることがあります。12時間以上経っていればきちんと反応することが多いとされています。
園や学校で流行していて、心配で早く受診させたいと思われるでしょうが「偽陰性」だった場合、2日連続で検査しなければならないことにもなりますので、慌てて受診するのではなく、12時間は家庭でしっかり水分を摂取し、解熱剤(アセトアミノフェン)などで様子をみてタイミングよく受診しましょう。

また、インフルエンザにかかっても多くは抗ウィルス薬を飲まなくても自然に軽快します。薬の副作用(異常行動など)の心配はもちろん、耐性ウィルスができて、基礎疾患があり重症化するような人に薬が効かなくなってしまいます。
そのため、当院では基礎疾患があり重症化リスクの高い方以外には、なるべく抗ウィルス薬を使用せず、咳や鼻汁など、それぞれの症状に対しての投薬を行うことが多くなっています。

受診のタイミングが分からない時や、ご心配がありましたらいつでもお電話ください。