テレビ・ビデオの子どもへの影響②
― ポケットモンスター問題② ―

 1998年4月8日には日本民間放送連盟(民放連)が「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」を発表し、法曹界の自主的な共通ルールとして、アニメ映像ばかりでなく、すべてのテレビ映像、コマーシャルも対象にしています。このガイドラインは、映像手法について製作現場に向けたものと視聴者に向けたテレビの視聴方法の解説がまとめられています。
【テレビの視聴方法のガイドライン】

【映像手法についてのガイドライン】
1.映像や光の点滅は、原則として1秒間に3回を越える使用を避けるとともに、次の点に注意する。
 ①「鮮やかな赤色」の点滅は特に慎重に扱う。
 ②前項の条件を満たした上で、1秒間に3回を超える点滅から必要なときは、5回を限度とし、かつ、画面の輝度変化を20%以下に抑える。加えて連続して2秒を超える使用は行わない。
③コントラストの強い画面の反転や、画面の輝度変化が20%を超える急激な場面転換は、原則として1秒間に3回を越えて使用しない。
2.規則的なパターン模様(縞模様、渦巻き模様、同心円模様など)が、画面の大部分を占めることも避ける。

 しかし、ガイドラインには罰則はなく、ポケモン事件後も、非常に細かい場面転換とフラッシュのような光の点滅を多用した人気ロックバンドのビデオを見た青年が発作を起こしました。子どもたちは、学校でもインターネットやビデオで学習する機会が増え、いろいろな映像環境に置かれる可能性があります。今後また、被害が起こる可能性もあり、親を含めた家族みんなでコンピューターの使い方やテレビやビデオの視聴方法に注意していく必要があります。